CELL CULTURE
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2. 強く揺らすと気泡が発生し、上層から下層に流れることがあるため、ゆっくりとした動作が必要です。3. アルコールは疎水性メンブレンフィルターを濡らして不透過にし、結果としてガス交換に影響を与えたり、作業中の圧力不均衡を引き起こす可能性があるので、1. 培養終了後、培地を除去します。2. カルシウム/マグネシウム不含リン酸緩衝液(CMF-PBS、40~50mL/レイヤー)でチャンバー内をリンス3. あらかじめ加温した剥離用溶液をチャンバーに注ぎ入れます(10~40mL/レイヤー)。 細胞が剥がれたら細胞懸濁液を回収します。4. 回収した細胞懸濁液を1000rpmで5分間し、剥離液を除去します。5. 回収した細胞をCMF-PBSで洗浄します。3. チャンバーの中層にある細胞の剥離状況を明確に観察することができないため、培養フラスコや単層チャンバーの全く同じ培養条件での剥離状況を参照することをお勧めします。または、多層式細胞培養器専用の観察機器を使用して、各層の細胞の増殖状況を観察してください。4. 洗浄液やチャンバーの培養層に多数の細胞が存在する場合、複数回の洗浄や細胞剥離の手順を調整す5. 培養温度のわずかなズレも細胞の回収率に影響するため、培養温度が設定温度通りになっているか細心横向きに90°倒して、液面が同レベルで水平になっていることを確認します。チャンバーをインキュベーター内に静置します。キャップが上になるようにチャンバーを立てます(写真参照)。底部チャンバーの液面が若干高くなるのは正常です。73細胞培養細胞回収使用方法調製した細胞懸濁液をBioFactory™ に注ぎ入れます。(レイヤー当たり150~200mLを推奨)チャンバーを通常の水平な培養位置にゆっくりと下げ、各チャンバーの表面が懸濁液で完全に覆われるまで前後にゆっくりと傾けてください。注意1. BioFactory™と培地を培養温度まで予熱してください:大型インキュベーターは培養温度に達するまで長時間かかるので、実験開始前に細胞工場と培地を培養温度まで予熱しておくと、細胞の付着が早くなり、細胞の回収率が大幅に向上します。通気性カバーにアルコールを吹き付けるのは避けてください。します。必要であればリンス作業を繰り返します。注意1. 培養面全体にCMF-PBSを前後に軽く揺らして行き渡らせ、余剰な培地を完全に取り除きます。2. 剥離用溶液が培養面全体にいきわたるように前後左右に静かに揺らします。細胞が培養面から剥がれやすくするために軽くチャンバーをたたきます。る必要があります。の注意が必要です。BioFactory™ 10層/40層(オーバーキャップ付)

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