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度強ルナグシ度強ルナグシABCD11Figure 1 AzureRedは、3つの標的タンパク質と同時に画像化されます。ゲルには、HeLa細胞ライセートの希釈液をロードしました。転写後、ブロットをAzureRed で染色し、脱色工程なしに、Tubulin、β-actin、GAPDHの検出を行いました。ブロットはSapphire Biomolecular Imagerの4つのレーザーでそれぞれスキャンされました。この 4 チャンネルのオーバーレイでは、総タンパク質(AzureRed 染色)を灰色で、Tubulinを赤で、β-actinを青で、GAPDHを緑で表示しています。Figure 3 AzureRed Fluorescent Protein Stainを使用して評価した、総タンパク質に対して正規化されたTubulinシグナルTubulimバンドはAzureSpotソフトウェアを用いて定量化しました。正規化前のTubulin量(青色バー)および総タンパク質に対して正規化した量(オレンジ色バー)を示しています。AzureRed を用いてシグナル量を正規化することで、サンプルのローディングの誤差やメンブレンへの転写の差を補正することができます。参考文献1. R. E. Ferguson, H. P. Carroll, A. Harris, E. R. Maher, P. J. Selby, R. E.Banks, Proteomics 2005, 5, 566.2. J. Petrak, R. Ivanek, O. Toman, R. Cmejla, J. Cmejlova, D. Vyoral, J.Zivny, C. D. Vulpe, Proteomics 2008, 8, 1744.3. M. Wilhelm, J. Schlegl, H. Hahne, A. M. Gholami, M. Lieberenz, M. M. Savitski, E. Ziegler, L. Butzmann, S. Gessulat, H. Marx, T.4. A.J. Fosang, R.J. Colbran, Journal of Biological Chemistry, 2015, 290, 50.Mathieson, S. Lemeer, K. Schnatbaum, U. Reimer, H. Wenschuh, M. Mollenhauer, J. Slotta-Huspenina, J.-H. Boese, M. Bantscheff, A.Gerstmair, F. Faerber, B. Kuster, Nature 2014, 509, 582.タンパク質ロード量(µg)HeLa細胞ライセート量(µg)Figure 2 AzureRedは、一般的なハウスキーピングタンパク質と比較して、より広い線形ダイナミックレンジを有しています。A) 全タンパク質に対するAzureRed染色 B) Tubulin C) β-actinおよびD) GAPDHのシングルカラーチャンネル画像。実際のタンパク質搭載量に対するAzureRedシグナルの優れたダイナミックレンジが画像(A)に表示されています。総タンパク質とハウスキーピングタンパク質のシグナルをAzureSpotソフトウェアで定量し、得られた値を各サンプルのロードしたタンパク質量に対してプロットしました(E)。AzureRedは、一般的なハウスキーピングタンパク質よりも優れた相関性とはるかに広いダイナミックレンジを示しました。2 4 6 8 10 12レーンTubulinβ-actinGAPDH考察AzureRed Fluorescent Protein Stainは、定量的な蛍光ウェスタンブロッティングに理想的な製品です。広く直線的なダイナミックレンジにより、AzureRed はロードされたタンパク質量の変動を考慮した効果的な標準物質として機能します。AzureRed の主な特徴は、既存のワークフローに簡単に組み込む(転写後、ブロッキング前)ことができることです。AzureRed色素は、一般的に使用されている蛍光プローブと干渉することなく同時に検出できるため、1枚のブロットで複数のタンパク質を評価することが可能です。マルチカラーブロットの総タンパク質正規化に定量的なAzureRedシグナルを使用することで、ストリッピングや脱色をせずに、1枚のブロット上で複数のタンパク質を定量することが可能になります。プロトコルは短時間で終了し、イメージングも目的のタンパク質と同時に行われます。

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