ACBD6CellStream フローサイトメーターを用いてデータを取得後、細菌を定量し、図1に示すゲーティング戦略で生存率を評価しました。まず、前方散乱光(FSC)と側方散乱光(SSC)の二変量解析により、散乱光の値が小さい細菌('FSC/SSC low')と、濃度キャリブレーション用の標準微粒子ビーズを各々ゲーティングしました(図1.A)。つづいて、FSC/SSC lowの集団から核酸染色SYTO 9の陽性細菌(SYTO 9+)をヒストグラムを用いて選択しました(図1.B)。そして、個々の細菌を分析するためにSYTO 9の蛍光強度とAspect ratioの二変量解析を用いてSYTO 9陽性集団に対してダブレット除去を行いました(図1.C)。Aspect ratioは、CCDカメラで測定されたイベントのwidth値をhight値で除した値であり、単一の丸い細菌はAspect ratioが1に近い細胞であるため他の細胞と識別することができます。シングレット集団の生存率をSYTO 9とPIの二変量解析をもとに評価し、'live' and 'dead' ゲートをかけて生菌と死菌を区別します(図1.D)。図1. 細菌の計数および生存率のゲーティングの結果です。はじめにFSC/SSC値が小さい細菌と標準微粒子ビーズをゲーティングしました(A)。つづいて、核酸染色試薬SYTO 9を用いて全細菌を選択し(B)、Aspect ratioの値をもとにダブレット除去を行ないました(C)。生死判別はSYTO 9とPIによる蛍光強度(D)を用いて行いました。 図1結果vol.167
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